タラソテラピーの歴史と変遷

タラソテラピーの歴史は古く、はるか紀元前から始まります。
古代ギリシャ・ローマの人々は、兵士達が戦争で負傷した傷を温海水で癒したという経験から、海の恵みから得られる自然治癒力を学びました。
紀元前480年頃、「海は人間の病気を治療する」と、古代ギリシャの詩人エウリピデスが言葉を残し、紀元前420年頃、かの有名な医学の開祖ヒポクラテスが治療として海水入浴と海水服用を実践し、海水を治療に用いたとされています。
哲学者プラトンも温海水の治療を受けたといわれています。
それは、タラソテラピーの始まりといえるでしょう。
タラソテラピーは、一度はローマ帝国ともに衰退しましたが、16世紀のフランスで、当時の国王アンリ3世が海水で皮膚病を克服したことから、再び注目されるようになりました。
18世紀なるとイギリスの、医師リチャード・ラッセルが、腺疾患、腫瘍に対する海水の効用をまとめた論文が発表され、タラソテラピー初のベストセラー本になりました。
そして、タラソテラピーは、今ではヨーロッパを中心に広く世界中に親しまれています。
タラソテラピーは、先人から受け継ぐ、自然治癒力を高める健康法なのです。
タラソテラピーが医学療法として高い評価を得るようになったのは、20世紀初頭、フランス人の科学者ルネ・カントンの主張した『命の起源は海の中にあり、体液は海の成分と類似している』という事が、第13回パリ国際医学会で発表されたことが始まりです。
タラソテラピーの効用の事実は、犬の血液の代用として、海水を注入し生命を維持させたという実験結果から基づくものでした。
この実験結果は、タラソテラピーを世に知らしめることとなり、この後タラソテラピーによる海洋診療所が開かれ、海水を用いた治療で多くの人々が救われました。
また時同じく、フランス人医師のルイ・バゴは、ロスコフに世界初のハイドロテラピーセンターを開設しました。
温かい海水を用いた世界初のタラソテラピーセンターで、リウマチの治療が行われていました。
その後、タラソテラピーも、第一次・二次世界大戦により停滞しますが、戦後の心を癒すが如く、タラソテラピーが注目され、近代的タラソテラピーセンターがフランスに次々と誕生しました。
近代に至り、ツールドフランス(自転車競技)の選手ルイゾン・ボベが、タラソテラピーで事故で負った障害を克服し、自らセンターを開設しました。
その施設は、著名な俳優・スポーツ選手・芸術家・政府高官などを常連客として迎えるほどで、タラソテラピー先進国フランスの中でも名門のタラソセンターとして世界的に知られるようになりました。
タラソテラピーの確かな技術と温かなサービスで、利用者の心と体を今なお癒し続けています。
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タラソテラピーについては誰もが知っている海洋療法ですが、タラソテラピーと並び、フランスでは最も盛んな水治療「テルマリズム」があります。 その違いは、水の違い。 タラソテラピーでは海水を使用しますが、水治療は、ミネラルウォーターを使います。 フランスでは水治療を行うテルマリズムセンターが100ヶ所以上に存在します。 特に有名なのが「エビアン」や「コントレックス」というテルマリズムセンターで、源泉から沸いたミネラル水を、飲用や入浴に利用しています。 フランスではタラソテラピーと
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